音声認識で実現する真のソフト・コミュニケーション
要約:インタビュー(n-dolphin担当)音声認識で実現する真のソフト・コミュニケーション
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音声認識で実現する真のソフト・コミュニケーション
http://innovative.jp/2006/0208.html
Innovator File No.72
株式会社 アドバンスト・メディア 代表取締役社長 鈴木清幸 氏 Suzuki Kiyoyuki
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音声認識エンジン『AmiVoice(アミボイス)』を核に、音声認識に関するさまざまな製品・サービスを生み出すアドバンスト・メディア。
鈴木氏率いる音声認識の分野におけるこの後発企業は、先行企業の挫折を尻目に、
顧客の利用分野毎に徹底的にカスタマイズした、ユーザ本位で実用性の高い音声認識ソリューションを開発・提供することで、
2004年には黒字し、2005年には上場を果たし、今やこの分野で圧倒的なポジションを固めつつある。
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――事業として成立しないといわれてきた“音声認識”への革命
鈴木氏は、音声認識技術によってコミュニケーションのあり方を根本から変えたいと思っていた。
今もなお、パソコンひとつとっても、「習得して使いこなせる」までのハードルは、決して低くない。
これでは、「ソフト(ウェア)」ならぬ、「ハード・コミュニケーション」だ。
結局のところ、「人間の方がコンピュータの求める手順ややり方に無理して合わせている」という本質は何ら変わっていない。
音声認識は、ニーズがあることは誰もが認めており、約40年の歴史がある。
これまでも、大手メーカーを中心に多数の企業が取り組んできたが、この分野できちんとした収益をあげられた企業は、ほとんどない。
これは正に音声認識ソフトでありながら、先ほどの「ハード・コミュニケーション」から抜け出せなかったから。
そこで鈴木氏は、究極のユーザ志向を目指した。
先ほどの「コンピュータ側の流儀にお客様を従わせる」というおごったやり方を変え、人間はあるがまま、機械が人に合わせる。
結果、 「黒字化不可能」とまでいわれた音声認識の分野で圧倒的な地位を確立した。
例えば『AmiVoice Ex』という音声カルテ入力ソフトを例に挙げよう。
カルテは、医師が診断しながら入力するものであり、入力順序が決まっていては、使えない。
「腫瘤の大きさ3ミリかける9ミリ」等と、項目と記載内容を連続的に、話しても構わないし、
どういう順番で入力するかも自由。英語や略語で発声しても、ソフトの方で気を利かせて、日本語の正式名を話したのと同じように入力される。
早口で言おうが、訛りがあろうが問題なし。(実際にやってみる)・・・「ほらね。」(鈴木氏)。「おぉ~! すごい」(聞き手)
――音声認識の3つの方向性
一つめは、「文字化の必然性」のあるシーン。最も注力したのがカルテの電子化を進めつつある医療分野。
2つめは「話す必然性」。異文化コミュニケーションのシーンや運転中。手や目を離せないから、必然的に会話でやりとりをする。
そして3つめは「話す選好性」。例えば、携帯電話。普通のシチュエーションでは、手入力であっても、ユーザが歩行中ならどうか?必要な情報を声で入力し、アウトプットが受け取れるとしたら、それを使おうとするはず。
この、3つの条件に合致するような使用シーンを明確にし、それぞれに最適な製品やサービスを開発・提供してきた。
誰もが成功しなかった分野、存在しなかった市場の創造には、このような戦略が不可欠だった。
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n-dolphinのコメント
「ユーザ志向」
どこかで聞いたことのあるキーワード・・・、おっと、これは正に家庭医の理念に基づいた発想ではありませんか。
「そうか、だから鈴木氏の目指すところに非常に共感できるものがあった訳だ」と腑に落ちたのだった。
鈴木氏は、ハード・コミュニケーションの現状からユーザー側へ引き戻し、「誰もが使いこなせる」本当の意味での「IT革命」の
実現に熱を注いでおられます。
上記のことが“IT革命”というのであれば、家庭医のスタンスは、日本の“医療革命”ともいえますね。
人とハードウェアとのコミュニケーションのあり方、そこにも、やはり家庭医的存在が必要だったのだと確信しました。
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● 株式会社 アドバンスト・メディア http://www.advanced-media.co.jp/
毎日新聞ユニバーサロンでの紹介実演動画もあり:http://www.mainichi.co.jp/universalon/report/2006/0101.html
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音声認識で実現する真のソフト・コミュニケーション
http://innovative.jp/2006/0208.html
Innovator File No.72
株式会社 アドバンスト・メディア 代表取締役社長 鈴木清幸 氏 Suzuki Kiyoyuki
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音声認識エンジン『AmiVoice(アミボイス)』を核に、音声認識に関するさまざまな製品・サービスを生み出すアドバンスト・メディア。
鈴木氏率いる音声認識の分野におけるこの後発企業は、先行企業の挫折を尻目に、
顧客の利用分野毎に徹底的にカスタマイズした、ユーザ本位で実用性の高い音声認識ソリューションを開発・提供することで、
2004年には黒字し、2005年には上場を果たし、今やこの分野で圧倒的なポジションを固めつつある。
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――事業として成立しないといわれてきた“音声認識”への革命
鈴木氏は、音声認識技術によってコミュニケーションのあり方を根本から変えたいと思っていた。
今もなお、パソコンひとつとっても、「習得して使いこなせる」までのハードルは、決して低くない。
これでは、「ソフト(ウェア)」ならぬ、「ハード・コミュニケーション」だ。
結局のところ、「人間の方がコンピュータの求める手順ややり方に無理して合わせている」という本質は何ら変わっていない。
音声認識は、ニーズがあることは誰もが認めており、約40年の歴史がある。
これまでも、大手メーカーを中心に多数の企業が取り組んできたが、この分野できちんとした収益をあげられた企業は、ほとんどない。
これは正に音声認識ソフトでありながら、先ほどの「ハード・コミュニケーション」から抜け出せなかったから。
そこで鈴木氏は、究極のユーザ志向を目指した。
先ほどの「コンピュータ側の流儀にお客様を従わせる」というおごったやり方を変え、人間はあるがまま、機械が人に合わせる。
結果、 「黒字化不可能」とまでいわれた音声認識の分野で圧倒的な地位を確立した。
例えば『AmiVoice Ex』という音声カルテ入力ソフトを例に挙げよう。
カルテは、医師が診断しながら入力するものであり、入力順序が決まっていては、使えない。
「腫瘤の大きさ3ミリかける9ミリ」等と、項目と記載内容を連続的に、話しても構わないし、
どういう順番で入力するかも自由。英語や略語で発声しても、ソフトの方で気を利かせて、日本語の正式名を話したのと同じように入力される。
早口で言おうが、訛りがあろうが問題なし。(実際にやってみる)・・・「ほらね。」(鈴木氏)。「おぉ~! すごい」(聞き手)
――音声認識の3つの方向性
一つめは、「文字化の必然性」のあるシーン。最も注力したのがカルテの電子化を進めつつある医療分野。
2つめは「話す必然性」。異文化コミュニケーションのシーンや運転中。手や目を離せないから、必然的に会話でやりとりをする。
そして3つめは「話す選好性」。例えば、携帯電話。普通のシチュエーションでは、手入力であっても、ユーザが歩行中ならどうか?必要な情報を声で入力し、アウトプットが受け取れるとしたら、それを使おうとするはず。
この、3つの条件に合致するような使用シーンを明確にし、それぞれに最適な製品やサービスを開発・提供してきた。
誰もが成功しなかった分野、存在しなかった市場の創造には、このような戦略が不可欠だった。
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n-dolphinのコメント
「ユーザ志向」
どこかで聞いたことのあるキーワード・・・、おっと、これは正に家庭医の理念に基づいた発想ではありませんか。
「そうか、だから鈴木氏の目指すところに非常に共感できるものがあった訳だ」と腑に落ちたのだった。
鈴木氏は、ハード・コミュニケーションの現状からユーザー側へ引き戻し、「誰もが使いこなせる」本当の意味での「IT革命」の
実現に熱を注いでおられます。
上記のことが“IT革命”というのであれば、家庭医のスタンスは、日本の“医療革命”ともいえますね。
人とハードウェアとのコミュニケーションのあり方、そこにも、やはり家庭医的存在が必要だったのだと確信しました。
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● 株式会社 アドバンスト・メディア http://www.advanced-media.co.jp/
毎日新聞ユニバーサロンでの紹介実演動画もあり:http://www.mainichi.co.jp/universalon/report/2006/0101.html
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